
初めまして!新大阪 カフェ&ビアテラス カリフォルニアカフェ 代表 直林浩正です。
カフェを開業するには店名を決めて、メニューを考えて、物件探して、役所に申請してといったたくさんのやらなければいけないことがあります。どのような準備が必要なのか9つにまとめてみましたので参考にしてください。
ゆっくりと自分のペースで進めていきましょう。
目次
1、店名を決める
カフェをオープンする際にまず悩むのが「店名」です。「店名」は初めに決めるとなかなか変えることが難しいです。
だからオーナーの思いを込めたものにしていただきたいです!!!!売れる店名の作り方もありますがオーナーの思いが一番!!!
オーナーがどのような思いでこのお店を開業するか。
「お店のコンセプト」×「オーナーの思い」で作り上げてください。
どんな名前でも必ずお店のファンはお店の名前を憶えてくれます。間違いないです。
「店名」が決まれば周辺に同一のものがないか必ずネット検索してください。
似ているものがある場合は違う名前を考えたほうが良いですね。
ちなみに私のカフェ専門学校の同期になりますが京都で「金の百合亭」(きんのゆりてい)という名前のお店を開業しました。
ちなみに私は初め読み方もわかりませんでした(笑)。
しかし今は京都のカフェで検索したら上位に出てくるくらいの有名店です。
お店の名前ではお客様を集客することはできません、お店でどのような商品を販売しどのようなサービスを行うかで集客できますので名前はオーナーの気持ちを込めてください。
2、メニューを検討する
カフェをオープンする場合、「こんなカフェにしたいな」という何かしらのイメージを持たれているのではないでしょうか?確かに、カフェをオープンするにあたっては雰囲気づくりをイメージすることはとても大切です。
ただ、雰囲気だけでのお店にはしたくないというのも本音ではないでしょうか。
カフェを雰囲気だけのお店にしないためにも、お客様に愛されるメニュー作りをすることは大切になってきます。
フードメニュー作りはやはり立地条件がどのようなものであるかで変わってきます、繁華街でたくさんの若者がいてインスタグラムで広めてくれそうな立地場所ならばインスタ映えしそうなメニュー作りになりますし、オフィス街でランチタイムとディナータイムにお客様が集中するお店ならばランチタイム12時から13時1時間しかないので提供スピードの速いメニュー作り、ディナータイムはサラリーマンが喜ぶメニュー作りになります。
業態が「カフェ」だからと言ってハンバーガーやパスタしか出してはいけないといった縛りはないです。
お店のターゲットは誰なのか、周辺にはどのようなお客様がいるのかをきちんと考えてメニュー作りを行いましょう。
「店名」はなかなか変えることはできませんが「メニュー」はいつでも変えることが可能です。
毎月1つ新しいメニュー作りする努力をしていると必ずお客様にはまるメニューが発見できます。
コツコツでいいのでメニューは増やしていきましょう。そしていらないメニューは減らしていきましょう。
コストは、ドリンクなら原価率は10~15%、料理なら原価率は20~25%くらいが理想的ですが、周辺のお店の販売価格を観察しながら価格を付けていきましょう。
3、物件を探す
物件を探す際には立地や客層、駅からの距離、階数や看板の取り付け位置など、店舗物件を探す前には、様々なポイントを確認したいところです。お店の立地は、お店の集客に大きな影響を与えます。
また、簡単に変えることができないのも立地です。そのため、1年くらいかけて慎重に物件を選びたいですね。
立地は自分のお店のコンセプトが合う立地にしたいのですがそう簡単に自分のコンセプトとバシッと合う立地は出てこないと考えたほうがよいと思います。
ただ物件はめぐりあわせと思いますので直感でこの物件気になると思ったら調査したほうが良いでしょう。
気になる物件ってそう簡単に出てきませんから、調査する内容はそのエリアにあるお店の、客層、料理の単価、雰囲気などをチェックします。
さらに、平日、週末、昼間、夜間、晴れの日、雨の日にわけて、何度も足を運んでみることが大切です。
物件の探す方法ですが
1、出店したいエリアに近い地元不動産に探してもらう。
2、テナント専門の不動産に探してもらう。
3、インターネットで自分で探す。
上記の方法がありますが、不動産会社も自分のためだけには動いてはくれませんので定期的に連絡を取って空きテナントはないか確認を取ってください。
4、開業届けを出す
お店を開業するときに忘れがちなのが、必要な資格の取得と営業許可の申請です。
1店舗に最低1人、食品衛生責任者、調理師、製菓衛生士、栄養士のいずれかの資格取得者が必要です。自治体や保健所などが開催する講習を受講すれば取得できますので、早めに申込みます。
飲食店の営業許可を取得するためには、次の4つのステップで申請します。
- 保健所へ相談(所轄の保健所へ相談。衛生基準に合致する設備等を確認)
- 既定の基準に合格する店舗を作る(図面をもって、保健所へ行きます)
- 申請書類の提出と検査日を決める(保健所に申請書類を提出し、検査日の相談)
- 保健所担当者が立ち合いで検査実施し、営業許可が下ります。
5、設計・施工会社(内装に関わる設備や備品)を選ぶ
カフェをオープンさせるときは、さまざまな施工を行います。この工程が店舗を借りる工程の次にお金がかかるものになってきますので慎重に設計施工会社を決めていかなければいけません。
設計施工会社に知り合いがいない限り皆様は自分自身でインターネットで検索して設計施工会社を決められると思います。
私もその一人です。
デザイン会社はたくさんありますのでその中で数社に見積もりを取る形になると思いますがなるべく多くの会社に見積もりを取っていただくほうが良いのですが打ち合わせに結構時間がかかりますので最大3社ぐらいで相見積もりを取るのが良いと思います。
その3社に自分のコンセプトを伝えてみて自分の意見が反映されて金額的にも想定内であり担当者との相性が合いそうならばそこに決めたらよいと思います。
大事なのは自分と相性が合う会社だと思います。
「今までにカフェ設計で実績があるから大丈夫私達に任せなさい!」的なオーラぷんぷんで自分の意見があまり言いにくいとか、「値段じゃほかには負けません!」とかはあまりお勧めできません。
とても大きなお金が動きますので自分の意見がきちんと言えて、趣味嗜好が合う設計施工会社、担当者が良いと思います。
設計施工会社が決まるとレイアウト・設計図が手元に入りますので次のステップの設備や備品の準備になります。
設備とは厨房に必要なガスコンロ、冷蔵庫、シンク、作業台などです。
厨房設備に関しましては各メーカーに見積もりを取ってもらってください、きちんと対応していただけるはずです。
その中で自分に合うものを選べばよいと思います。
備品に当たるテーブルやいすに関しましては設計施工会社が選んでいただける場合もありますが
インターネットで自分で選ぶこともできます、やはり自分で選んだほうが安く購入ことができるとは思いますがそのあたりは
設計施工会社が提案してくるものと自分で選んで購入するものを比べて決めたらよいと思います。
レジはお店の席数が少ないのなら開業初期は電卓で行って、客数も増えてきて電卓じゃ回らなくなってきたらレジの導入を検討してください。
お店の規模がある程度の収容人数がある場合はレジが必要となりますその場合はタブレット型のレジが低価格で購入できるのでお勧めです。
こちらも各メーカーいろいろありますので調べて自分に合うものにしてください。
6、調理器具、食器、消耗品を購入する
調理器具、食器やカトラリー、ペーパーやペーパーフォルダーなどの必要な備品や消耗品を準備します。
のちのち補充がしやすいように、安定した購入先を見つけておくことが大切です。
食器については、満席になった場合の人数と予備の分で準備をします。
業務用の食器を扱う専門店であれば、まとまった数をそろえやすくなります。
大阪ならば難波にある千日前道具屋筋商店
必要なものリストを見ながら歩けば一日でほぼ決まると思います、買った商品を郵送もしていただけます。
やはりはじめは自分でをきちんと見て購入することをお勧めします。
大阪以外の方は地元にある業務用の調理器具を扱うお店に行ってくださいね。
その他消耗品に関しましてはホームセンターや業務スーパーに行けば大体そろいます、
インターネットでももちろんそろいますので送料等見ながら購入してください。
7、豆や茶葉、食材を仕入れる
コーヒー豆や茶葉の購入はこちらも卸業者から安く購入するかこだわりの豆を仕入れるかで仕入れ価格も変わってきます
大手メーカーや卸業者ならばコーヒーマシンの注文もできますしいろいろな提案もしていただけますので
仕入れるコーヒー豆が決まっていないのならば数社のメーカーに見積もり依頼をしたほうがいいと思います。
見積もりするといろいろなコーヒーの試飲もたくさんできますし、勉強になると思います。
食材の仕入れに関しましては、カフェの開業時は仕入れ量も少ないと思いますので出来るだけスーパーや市場での購入をお勧めします。
8、看板やチラシを作る
看板や、チラシ、ショップカードなどを作ります。自分のセンスとお店のコンセプトを表現して、お店をアピールします。
お店の看板を作るときには、どのようなアピールをするのか考えます。
1、歩行者にアピールした看板
歩行者交通量の多いところに置く看板です、まず初めにお店の前なのかそれともお店から少し離れた交差点なのか歩行者の量が一番多いところはどこなのかを調べてください。
初めてお店を出す方で勘違いしているのは「お店の前にしか置いてはいけない!」と思い込んでいるパターンです、お店の前にしか置かず店前の交通量が少なかったらお店に気付いてもらえません。
数メートル手前の交差点で違う方向に歩行者のほとんどが曲がっていかれたらその人たちはお店の存在に気付いてもらえません、交通量の多いところにまずは勇気をもって堂々と置いてください。
「お店がここにありますよーーーーー!!」ってアピールする看板です。
2、店舗の入り口などに設置するスタンド看板
こちらの看板はシンプルに店前の看板です、こちらにはお店のメニュー一覧をわかりやすく書いてあげてください。
モーニング、ランチ、ディナータイムを写真付きで書ければわかりやすいですね。
看板自体はホームセンターやインターネットで購入してください。
3、チラシ、ショップカード
チラシは手作りもいいですが作成するのが面倒ですのでお勧めは印刷通販のラクスルのサイトです。
完成度も高くて低価格です。チラシ兼ショップカードにも使えるのでお勧めです。
手抜き感が出てしまってすいません、ただオープニングはやることがいっぱいで大変ですから少しでも楽できるところは外部のサービスを使いましょう。
楽できることを知っているのと知らないとは大違いですから。
9、GoogleマイビジネスとSNSで発信する
無料ツールであるGoogleマイビジネスやSNSを利用して情報を発信します。
お店の雰囲気やメニュー、営業時間、アクセスなどを具体的に伝えます、開店に向けてお店を作り上げていく様子などをアップすることで、オープンを盛り上げることもできます。
無料で登録できるものはできるだけ多く活用しましょう。
Googleマイビジネスとは会社や飲食店の名前をGoogleで検索すると、検索画面の右側には、企業・店舗の基本情報・写真・地図が表示されます。
Googleマイビジネスは、その情報を登録・管理できるサービスです。
Googleの検索結果に、無料で最新のビジネス情報を掲載できます。
SNSはFacebook、Instagram、Twitterなど、「情報の発信・共有・拡散」といった機能に重きを置いているのが特徴です。
食べログ、ぐるなび、お店のミカタ、yahoo!ロコ、Retty、エキテン、LINE@、グルペディアなど無料で活用できるサイトは意外と多いです。
できればフル活用したいですね。
ただし、このサイト内で上位表示するために戦っていくには有料ページにしなければいけないので、そのあたりは自分の店はどのサイトがあっているのか判断しながら有料化してください。
「お店のホームページは必要なのか????」
よくお店のホームページは必要なのかとご質問いただきますが、私の経験上必要ないと判断しています。
なぜかというと私も今まで150万円ほどお店のホームページ作成のためお金を支払っています。
現在も月4万円のカード支払いが続いています(2019年6月現在)。
ほんと後悔しています。
泣きたいです。
お店を探すお客様がどのようにインターネットで検索するかを考えてみて。
たぶん私のお店ならば「新大阪 カフェ」で検索するでしょう。
そうすると1ページ目の9位までのサイトは食べログ、Retty、じゃらん、ぐるなび、イットコ、NEARCYすべてがポータルサイトです、10位目にワシントンホテルのページが出てきました。
カフェの名前のホームページはどこにもないのです。
検索1ページ目、そして3位以内に自分のお店のホームページを上げるためにはいくらの費用と時間がかかるのか、そう思うとホームページ会社にお金を払うのは無駄と判断しました。
無料のホームページで作る方法もありますし、知り合いなどに頼んで数万円のホームページならいいと思いますが数十万円でホームページを作成のはやめたほうがいいでしょう。
今はいろいろなWEB戦略があります、グルメ情報ポータルサイトで有料ページを契約する、SNS戦略で有料で「いいね」を集める、ブログサイトで情報発信しファン作りをする。
自分のお店にはどれが合うのかは「計画」→「実行」→「評価」→「改善」の繰り返しです
その中で自分の店に合うものを探し出してください。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでみてどうだったでしょうか?
カフェを開業するための準備をコンパクトに書かせていただきました。
細かく準備を書くとかなりの文字量になると思いますが最低限の大事なことをまとめてみました。
今回の9ステップを順番に行動するだけでもかなりの前進です。
この記事を読まれる方は大きな資金を動かしてカフェを開業される予定でしょう。
カフェオーナーとしてどれだけの準備が必要か検討したうえでカフェ開業しましょう!
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最後まで読んでいただきありがとうございます。